能力?人間性?企業が新卒社員に求めるべきポイントとは

企業が採用活動を行う際は人材不足の解消や組織拡大のための増員などの背景があり、企業によってそれぞれ異なります。そのため、企業によって新卒社員に対して求める能力や性格が異なるのです。

本記事では、企業が採用活動を行う上で新卒社員に対して能力を求めるメリットと人間性を求めるメリットを踏まえ、それぞれ面接時に見極める方法について詳しく解説していきます。

採用担当や面接担当の方はぜひ参考にしてみてください。

企業が新卒社員に求めるポイントを定める必要性とは

企業が人材不足の解消や増員を目的としているのであれば、応募してきた就活生を採用することが解決できます。それではなぜ新卒社員に対して求めるポイントを定める必要があるのでしょうか。

まずは、新卒社員に対して求めるポイントを定める必要性について解説していきます。

企業によって状況が異なる

1つ目の理由は、企業によって売上や従業員数、部署ごとの人数比などの状況が異なるためです。

企業は人材採用を通して現状抱えている課題や問題解決を目指します。企業によって状況が異なるため課題や問題にも違いが生じます。そのため、採用すべき人材の能力や特徴も異なるのです。

採用には高いコストが伴うから

2つ目の理由は、人材を採用するには高いコストが伴うためです。

人材採用の際には求人広告に掲載するための広告費をはじめ、就活生とやり取りを行ったり面接対応をしたりする人材の人件費などさまざまなコストが伴います。

闇雲に採用して入社人数を増やせたとしても、入社後のミスマッチによる早期退職や現状の課題や問題を解決できるような人材を採用できなければ採用のためのコストが無駄になりかねません

そのため、無駄なく適切な採用のためには「現状企業が抱えており解決すべき課題や問題はなにか」「そのためにはどのような新卒社員を採用すべきか」という点を明確にしておく必要があるのです。

新卒社員に対して能力や人間性を求めるメリットとは

つづいては、新卒社員に対して能力や人間性を求める際のメリットをそれぞれ解説していきます。

新卒に対して能力を求めるメリット

新卒に対して能力を求める際の主なメリットは即戦力になりやすいという点です。一般的に新卒社員は即戦力よりも将来性を見込まれて採用されるケースが多いでしょう。

しかし、なかには学生時代の学習やアルバイト経験を活かし、企業に入社した際に即戦力となる方もいるのです。

新卒社員を採用後は業務に慣れるまでOJTや集団研修などで育成します。そのため、新卒社員の生産性を0と考える企業もありますが、能力が高い新卒社員を採用することで企業内の生産性向上にもつながりやすくなるのです。

新卒に対して人間性を求めるメリット

新卒に対して人間性を求める際の主なメリットは将来の戦力になりやすいという点です。先述したように、一般的に新卒社員は即戦力よりも将来の戦力として採用されます。

入社時に能力がなくても日頃の勤務態度やコミュニケーション能力、業務指示を受け入れる素直さが備わっていれば将来の戦力になりやすいです。その反面、いかに特に能力が高くても勤務態度が悪い場合は社内での信頼が無くなってしまい、将来の戦力にはなりにくくなってしまいます。

面接時に能力や人間性を見極める方法とは

人材を採用する際には必ずと言っていいほど面接を行いますが、能力や人間性を求める際にはどのような方法で見極めるべきか解説していきます。

能力を見極めたいときは資格や過去の実績を聞く

新卒に対して能力を求めたいときは、面接時に現在保有している資格やこれまでの実績を聞くといいでしょう。

しかし、ただ資格や実績を聞くのではなく「なぜ資格を取得しようと思ったのか」「資格を取得するためにどのような学習をしたのか」や「実績を出すためにどのような努力をしたのか」「なぜその実績を出せたと思うのか」といった本質の部分を聞き出します。

その際にしっかりと本質の部分まで理解できているかいないかによって、入社後の業務における対応力が見極められるのです。

人間性を見極めたいときは過去の体験談を聞く

新卒に対して人間性を求めたいときは過去の体験談を聞き、主語が自分なのか周りの協力者なのかを意識して聞いてみるといいでしょう。

たとえば、アルバイトやサークルでリーダーポジションを務めていた就活生の場合、一定の成果が出た理由として「自分が努力したから成果が出た」なのか「周りの人が協力してくれたから成果が出た」なのかによって考え方を見極められます。

「自分が努力したから成果が出た」と回答した方の場合、自分に自信があり自身の成長を求め、プロフェッショナル思考が強い傾向にあります。対して「周りが協力してくれたから成果が出た」という方の場合、周りの人と協調性が高く、チームでの成果達成意識が強い傾向にあるのです。

自社にマッチした人材を獲得しよう

今回は、就活生を採用する際に能力と人間性を求める際のメリットや面接時の見極め方について解説してきました。

企業の現状によって採用すべき就活生の特徴は異なり、適切な人材を採用できるかによって今後の企業の成長や発展に大きな影響を与えます。

そのため、人材採用を行う際には、まず自社の現状把握や今後の方針に合わせてどのような人材を採用すべきかという点を見直してみるといいでしょう。