どこを見ている?就活生が企業に対して求めていること3選

企業は採用活動を通して人手不足の解消や組織拡大などそれぞれ現状抱えている課題や問題を解消目指します。そのためには就活生に対して一定の能力や人間性を求めるでしょう。

しかし、その反面で就活生もまた企業に対して求めることがあるのです。

本記事では、就活生が企業を選ぶ基準としてどのようなことを求めているのか詳しく解説していきます。採用担当の方はぜひ参考にしてみてください。

就活生が求めることを把握する必要性とは

まずは、そもそもなぜ就活生が求めていることを把握しなければいけないのか、その必要性について解説していきます。

採用には多額のコストがかかるから

企業が採用活動を行う際には就活生1人採用するだけでもかなりのコストがかかってしまいます。

主な例は、求人募集をしていることを就活生に認知してもらうための「求人広告費」が挙げられます。そのほかにも求人広告の担当者とやり取りをしたり就活生と連絡のやり取りをしたりする「人件費」や採用後にも「名刺の発行や保険関連」などさまざまです。

これらは採用する人数が多ければ多いほど費用も増えるため、闇雲な採用活動は企業にとって大きな損失となってしまいます。

入社しても早期退社になりやすい

採用活動の目的は人を採用して入社してもらうことと思われがちですが、正しくは「採用して入社してもらった後に長期で活躍してもらうこと」といえるでしょう。

仮に10人の就活生に入社してもらっても、10人すべてが辞めてしまってはこれまで採用にかけた費用や人的コストが無駄になってしまいます。

そのような事態を避けるためには、事前に就活生が求めていることを知り、自社にマッチしている人材を採用することが重要なのです。

就活生が企業に対して特に求めていること3選

プレスリリース配信サービスの「PR Times」では、就活生が就職活動において企業に求めることについて以下のような発表をしています。

(参照:【調査結果】23卒の就活生が企業に最も求めること

このように就活生によって企業に対して求めることは異なりますが、この点を踏まえて、就活生が企業に対して特に求めやすいこと3選をご紹介します。

働きやすい環境

就活生は初めての社会人となるためさまざまな不安を抱えています。

そのなかでも就活生が特に抱えやすい不安としては以下のようなことが多いでしょう。

  • 職場の人と上手くやっていけるのか
  • 上司からのパワハラはないのか
  • ちゃんと研修してもらえるのか
  • 迷惑をかけずに仕事をこなせるか
  • 長く働けるのか

このように、基本的に抱える悩みとしては「職場でのコミュニケーション」や「仕事内容」に関する悩みが大半です。

この2つは入社後に長く働けるか働けないかにも大きな影響を与えるため、就活生にとって重要な判断基準となるでしょう。

仕事のやりがい

仕事を長く続けていくには働きやすさだけでなく、日々の業務をこなしていてやりがいを感じられるかが重要になります。

就活生も選考を受ける際や入社前にある程度業務のイメージを持って入社しますが、それでも入社後のギャップを感じてしまうことがほとんどです。

入社後に仕事のギャップを感じてしまったり、やりがいを感じられなかったりすると早期退職にもつながってしまうため、就活生は仕事のやりがいも求める傾向にあります。

給与や待遇

社会人として働いていくうえで給与や待遇面は企業選びの重要な要素となります。

入社する企業によっては同じような仕事でも給与面が異なるため、求人情報を見る際には必ずといっていいほど求められるポイントです。それに加えて、手当やフレックスタイム制の導入、有給消化率などの福利厚生や働き方が優遇されていると大きな加点要素になります。

また、中途社員の場合はこれまでの社会人経験をもとに年収をベースにして給与面を判断する傾向があるのに対して、これまでの社会人経験がない新卒社員の場合は初任給ベースで給与面を判断する傾向にあるのです。

就活生のニーズを把握してミスマッチの削減へ

今回は、就活生が企業に対して求めるポイントを把握する重要性や特に就活生が企業に対して求めやすい点を解説してきました。

就活生が企業に対して求めるポイントを把握することで、就活生が求めていることを的確に発信できるようになります。その結果、応募数の向上につながるだけでなく、採用後の早期退職を回避しやすくなるのです。

また、事前のミスマッチを無くすことで就活生も自身に合った企業を見つけやすくなり、企業側も採用コストを効果的に活用できるようになるでしょう。

上手く採用ができなくなったり入社後の早期退職が増えたりした場合は、採用前の時点で就活生と企業側のミスマッチを無くし、改善してみてはいかがでしょうか。