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新卒採用で学歴は重要?学歴重視で採用をするメリット・デメリットとは
就職活動において、企業が就活生を採用するかどうかの判断基準として代表的なのが「学歴」です。
就職活動のために高校受験や大学受験を真剣に取り組み、少しでも高学歴に近づけるように努力しているという方も少なくありません。しかし、実際に採用する企業側は学歴重視で採用をすることでさまざまなメリット・デメリットが生じます。
この記事では、企業が新卒採用をする際に学歴重視で採用する際のメリットデメリットを踏まえ、どのようなポイントで就活生を判断すべきかについて紹介します。
学歴重視で新卒採用をするメリットとは
企業が学歴重視で新卒採用をする際のメリットは以下のようなことが挙げられます。
努力できる実績がある
学力が高いというのは、表面上は高学歴という点が主なアピールポイントになります。しかし、本当に評価すべきは高学歴であるかどうかではなく、高学歴になるためにどれだけの努力をしたのかという点です。
高学歴のほとんどの学生は、自身の学力を上げるためにプライベートや寝る時間を削ってでも勉強という努力に時間を費やしています。
定めた目標に向かって努力できるというのは、社会人になってからも非常に重要な能力であり、受験に成功した実績として判断しやすいでしょう。
知識やスキルが高い可能性が高い
受験勉強を集中して行える人材は情報収集スキルや知的好奇心が高い傾向にあり、社会人になって分からないことでも積極的に学ぼうとする姿勢や理解度の高さにも影響します。
情報収集スキルや知的好奇心が高い人材は将来的に会社へ大きな貢献がしやすく、採用をすることで、企業に取って大きなメリットになりやすいです。
一定の採用基準を設定できる
企業が求める人材を採用するには、闇雲に採用をするのではなく、一定の採用基準を設定しなければいけません。
その点、特定の学歴以上の人材に限定することで、社内の人事部や採用担当内で同じ基準で就活生の選考を判断しやすくなります。
学歴重視で新卒採用をするデメリットとは
学歴重視で新卒採用をする際のメリットに対して、デメリットは以下のようなことが挙げられます。
採用の対象者が減る
学歴重視の新卒採用をすることで、選考の対象となる就活生の母数が少なくなってしまいやすいです。
新卒採用では企業が就活生を採用するか不採用にするかを判断しますが、就活生も企業へ入社するかしないか判断しているため、ほとんどの就活生が複数企業の選考を並行して受けています。
そのため、選考を通して内定を出した就活生全てが入社してくれるとは限りません。むしろ競合他社で有名かつ魅力的な企業があった場合、他者へ就活生を取られる可能性もあります。
そもそもの選考できる人数に制限がかかることで、自社が求めている人数の採用ができないというケースに繋がりかねないのです。
本当に優秀な人材を見逃してしまう
学歴が高い就活生は勉強ができて知的好奇心が旺盛なケースが多いですが、高学歴の人材が必ずしも社会人として優秀であるとは限りません。
中には勉強はできるが、人とのコミュニケーション能力が欠けており、社会人としては活躍できないというケースもあるでしょう。
その点、学歴重視で判断すると、どれだけコミュニケーション能力が高い人材や将来性がある人材の選考ができず、優秀な人材の選考が漏れやすくなってしまいます。
人材の幅が狭くなる
特定の学歴以上の人材を集めることで、同じような境遇や考え方を持った人材の集まりになってしまいます。同じような人材ばかりになってしまうと、今までとは違った目線での考え方や意見が出にくいです。
その点、学歴にこだわらず幅広い人材を採用することで、企業の成長に大きく影響します。
学歴以外で就活生を判断すべきポイントとは
企業が新卒採用を行う際、学歴以外に注意すべきポイントとしては以下のような点が挙げられます。
コミュニケーション能力
社会人として仕事をする際には社内・社外問わず多くの人と関わるため、コミュニケーション能力は欠かせません。
コミュニケーション能力といえば「話が上手い人材」と思われがちですが、自分のことばかり話す人材は相手を不快な気持ちにさせてしまう可能性が高いです。
対して相手の話を共感し聞き上手な人材は、相手と円満かつ友好なコミュニケーションができるため、仕事上の付き合いもそつなくこなせる傾向にあります。
協調性
仕事をするうえでは周りの従業員との協調性は欠かせず、協調性があるかないかは非常に重要です。
協調性がある人材は1人の能力が低くとも、周りの力を活かして高いパフォーマンスに繋がります。対して協調性が無い人材の場合、パフォーマンスが落ちるだけでなく社内の雰囲気を乱しかねません。
また、コミュニケーション能力が高い人材が必ずしも協調性があるというわけではないため、注意しましょう。
向上心
新卒社員は社会人経験がないため即戦力とはいかないケースが多いですが、入社後の成長は大きく期待できます。しかし、新卒社員を採用したとしても向上心が無ければ成長は見込めません。
向上心の高さは今までの部活や勉強などに対して、どれだけ強い意気込みで臨んでいたかによって判断しやすいです。
責任感
仕事をするうえでは1つのミスが大きなトラブルに繋がる恐れがあり、最悪の場合、社内だけでなく社外の取引先などにも迷惑をかけてしまいます。
責任感が無い人材の場合、自身で犯したミスを他人のせいにしたり同じ失敗を繰り返したりする可能性があります。
責任感の強さは過去の経験から、アルバイトや部活、サークル活動でどのような思いで取り組んでいたかによって判断しやすいです。
高学歴=優秀な人材というわけではない
今回は企業が新卒採用において学歴重視で採用する際のメリットやデメリットを踏まえ、どのような点で判断すべきかについて紹介しました。
従来の新卒採用では高学歴を優先して就活生の採用を判断するのが一般的でしたが、高学歴な就活生が必ずしも優秀な人材とは限りません。
むしろ学歴が高い人材よりも低い人材の方が入社後に活躍するケースも多いです。
学歴だけに囚われず、さまざまな点から入社後に活躍できる人材なのかを判断することをおすすめします。